| 学部・学科/研究科名 | 経営学部 |
| 講座名 | 事業計画論 |
| 対象者 | 経営、経済、薬学、情報工学、理工、生命科学各学部の学部生 |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
講座の目的
ビジネスで通用するレベルの具体的なビジネスプランの作成力、及び表現力の獲得。
<知識・理解>
・事業を3Cの視点で分析し、コンセプト構築ができる。
・資金調達と業績計画策定について理解できる。
<技能・表現>
・グループ内で、自分の意見を表明し、修正・発展させる。
・グループとしてビジネスプランを作成し、発表する。
・他グループのビジネスプランを評価する。
<関心・意欲>
・アントレプレナーシップ、事業創造、起業について、興味を持つ。
講座スケジュール
| 日程 | 日付 | 講座内容 |
| 平成22年9月 | 28 | イントロダクション |
| 平成22年10月 | 5 | 3C分析 |
| 12 | イノベーションとビジネスモデル | |
| 19 | ビジネスモデル | |
| 26 | 事業の社会性とマーケティング | |
| 平成22年11月 | 2 | 起業家というキャリア |
| 9 | 資金調達と業績計画(アントレプレナーファイナンス) | |
| 16 | ビジネスプレゼンテーション | |
| 23 | 事業計画の書き方 | |
| 30 | 社内新規事業と二代目経営者 | |
| 平成22年12月 | 7 | 発表準備・グループワーク |
| 14 | グループ発表(1) | |
| 21 | グループ発表(2) | |
| 平成23年1月 | 11 | 講義総括 |
| 18 | 最終プレゼンテーション |
実施報告
第1回 イントロダクション
| 講義開催日 | 平成22年9月28日 |
| 開催場所 | 立命館大学 |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 本講義の到達目標・スケジュールについて説明。本講義の基盤の概念の一つアントレプレナーシップの意義、役割を説明。講義の目的を認識し、ゴールイメージを持つことを狙いとした。興味喚起を図るため、apple CEO、」スティーブジョブスの動画も活用。 |
| 担当教員所感 | 意欲・知識にばらつきがあるので、コース全体の流れ、前提知識等を丁寧に確認。若干、クラスが硬い印象。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#1:イントロダクション」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第2回 3C分析
| 講義開催日 | 2010年10月5日 |
| 開催場所 | 立命館大学 |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 顧客の絞込み、競争差別化についてテキストを用いて説明し、ワークシートで演習。実在の企業(スターバックス等)を例にとって分析・及びディスカッション。 グループ分けの方針を説明し、ワークシートで意向を確認。個人レポートを課題とした。(次週提出期限) |
| 担当教員所感 | ターゲットの絞り込み、競争差別化を徹底的に行う。粗利率の大切さと、それを企画する具体的方法を学ぶ。グループワークの態度は積極的。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#2:3C分析」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第3回 イノベーションとビジネスモデル
| 講義開催日 | 2010年10月12日 |
| 開催場所 | 立命館大学 |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 冒頭で3C分析についてのレポートのディスカッションを経た後に、イノベーション(新結合)、破壊的技術、ビジネスモデルについて説明。グループディスカッションも。 |
| 担当教員所感 | 3Cの復習に時間を費やす。十分な理解を得れた様子。一方、イノベーションのジレンマは、企業内組織論に関わるテーマでもあるため、少々難しかったかもしれない。しかし、将来きっと役に立つテーマであり、今後も継続して取り扱っていきたい。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#3イノベーションとビジネスモデル」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 「イノベーションのジレンマ」 クレイトン・クリステンセン 翔泳社 |
第4回 ビジネスモデル
| 講義開催日 | 2010年10月19日 |
| 開催場所 | 立命館大学 |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | #4:ビジネスモデル 10/19(火) コピー機、twitter、クックパドを例にとり、ビジネスモデルを考えました。講師対クラス全体のディスカッションを試みる。ビジネスモデルの基本類型、応用類型を説明。 |
| 担当教員所感 | ディスカッションは、終盤は積極的な意見による活発な議論に展開。 それを踏まえた後のレクチャーは吸収が良かった。ディスカッションの難易度を段階的に上げていった点が、成功要因と分析。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#4:ビジネスモデル」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第5回 事業の社会性とマーケティング
| 講義開催日 | 2010年10月26日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 冒頭に、各グループで、個人レポートを基にした、ビジネスプランを発表(3分/人)。社会的企業、社会的起業家に注目が集まる中、『(1)事業の社会性とは何か、(2)なぜ近年社会的起業家に注目が集まるのか、(3)社会性と収益性の両立』について、マザーハウスの事例をもとに進めた。また、同社を例に挙げ、マーケティング戦略、ブランド戦略の近年の流れを考えた。 |
| 担当教員所感 | 学生の事業の社会性に対する興味は、昨年同様高い。その重要性を考えつつ、収益を確保できないと、社会性も発揮できないし、ましてや拡大は難しいということを認識してもらうことができた。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#5:事業の社会性とマーケティング」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 「裸でも生きる2」 山口絵理子講談社 |
第6回 起業家というキャリア
| 講義開催日 | 2010年11月2日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 冒頭に、テキストを活用し、良い起業家の資質について説明。自らの興味はどこにあるか、どのようなビジネス上のキャリアを歩みたいかについて、地に足をつけて考えることを試みた。 また、大学OBの若手の創業経営者によるよりリアルな体験談から、創業・経営のイメージを抱くことをしたいという意図のもとニパネルディスカッションを講義内で設定。 |
| 担当教員所感 | 理論とゲストスピーカーの両面からアプローチを試みた。近年、ゲストスピーカーの話を聞く機会は、学生は多いようで慣れている。よって、セッションの目的、理論的フレームワークを提示した上でのスピーカーセッションとした。 また、ゲストも、いわゆる同じ「持ちネタ」を何処でも使うケースが少なくないが、そうならないようゲストにも依頼し、等身大のディスカッションを試みた。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#6:起業家というキャリア」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第7回 資金調達と業績計画(アントレプレナーファイナンス)
| 講義開催日 | 2010年11月9日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | テキストを活用し実際の事業計画の数値を概観。テキストの共著者でもある営業創造の伊藤一彦社長にお越し頂き、『資金調達、業績計画』について、パネルディスカッション形式でお応え頂く。 前回同様、セッションの目的、理論的フレームワークを提示した上でのスピーカーセッションとした。 |
| 担当教員所感 | 前回が、学生起業・若年創業に対して、今回ゲスト伊藤社長は大企業を経ての起業でその辺りの対比を試みた。ただ、伊藤社長の説得力が高かったこと、その他、時代背景、親の意向等も含めてだと思うが、大半が、大企業に一旦入ってから、チャレンジしたいという反応であった。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#7:資金調達と業績計画(アントレプレナーファイナンス)」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第8回 ビジネスプレゼンテーション
| 講義開催日 | 2010年11月9日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 各グループによる中間発表。発表に対しての講師指導、及び総括。 |
| 担当教員所感 | 一旦、各グループの発表により、テーマの決定を促したうえで、発表を用いて指導。次の、実際の事業計画書のフォームを使い、具体的な事業計画の作成方法を説明の前の問題意識醸成を意図した。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#8:ビジネスプレゼンテーション」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第9回 事業計画の書き方
| 講義開催日 | 2010年11月23日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 実際の事業計画書のフォームを使い、具体的な事業計画の作成方法を説明。また、基本的なB/S、P/L、資金計画についても説明し、実際の数字の感覚についても説明した。 |
| 担当教員所感 | 資金面の説明は、苦手意識のある学生が多く、もしくは、経理は他人任せで良いと思っている学生もいて、興味付けしにくい分野。今回新たな教材を作成し、簿記の延長ではない、事業を営むものに必須の知識を分かりやすく解説した。経営学部の学生でない受講者の吸収が早く、良い成果に繋がった。その後の指導効果もあがる。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#9:事業計画の書き方」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第10回 社内新規事業と二代目経営者
| 講義開催日 | 2010年11月30日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | ゲストは瑞光の和田昇社長。『(1)社内新規事業の立ち上げ、(2)海外進出、(3)三代目経営者によるイノベーション』ついて説明。瑞光は大阪府に本社を置き大阪証券取引所二部に上場する会社で、和田社長は立命館大学理工学部93年卒、アメリカンフットボール部の出身。 後半は、(1)社内で新規事業を立ち上げる事例、(2)親族等から経営を引き継ぐ事例、を考えます。ユニクロをケースとして取り扱いグループディスカッション。 |
| 担当教員所感 | 上場企業の社長と、ユニクロを対比させ、ケースの意味を考えるセッション。起業だけでなく、企業内でも、社会でも、なぜアントレプレナーシップが必要かということを、考えることが狙い。概ね意図は達成するも、二セッションに分けてもいい内容だったかもしれない。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#10:社内新規事業と二代目経営者 」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 「一勝九敗」 柳井正 新潮社 |
第11回 発表準備・グループワーク
| 講義開催日 | 2010年12月7日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 前回の復習を冒頭に時間をかけて行う。次週の発表に向け、グループワークに時間を割く。遅れているグループを中心にフォローする。 |
| 担当教員所感 | グループが組織として機能していないグループをどこまで、見守り、どこから手を差し伸べるかは難しい判断。発表一週間前までは自力での、関係性構築を促すことにした。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#11:発表準備・グループワーク 」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 「一勝九敗」 柳井正 新潮社 |
第12回 グループ発表(1)
| 講義開催日 | 2010年12月14日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 半分のグループによる発表、及び全出席者による順位付け・評価を行います。評価を通じて、ビジネスプランを見る視点に気付くことを目的とした。 |
| 担当教員所感 | 学生の評価も概ね妥当。講師のクローズドな採点より、相互評価の方が納得感高い。採点結果の理由解説をファシリテーションした上で、講師としての指導を実施した。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#12:グループ発表(1)」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第13回 グループ発表(2)
| 講義開催日 | 2010年12月21日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 半分のグループによる発表、及び全出席者による順位付け・評価を行います。評価を通じて、ビジネスプランを見る視点に気付くことを目的とした。 |
| 担当教員所感 | グループが破綻しかかり、上手く進んでいなかったグループも上手くまとめてきた。早くから議論がかみあい、上手なプレゼンを行ったチームを羨ましく思う向きもあったが、組織運営が難しかった方が、学びが大きい。そのことを、学生に上手く伝えることが課題。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#13:グループ発表(2)」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第14回 講義総括
| 講義開催日 | 2011年1月11日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | #12回・#13回の評価コメント、講義全体を通してテーマを確認した後に、さらに学びを深めたい方への参考文献を説明。最終セッションの説明。 |
| 担当教員所感 | 三週空いたので、若干硬い空気感の中実施。講義全体の振り返りは有効だと考えるが、試験を実施しない科目であり、学生の興味はあまり高くなかった。このセッションは今後再考が必要。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#14:講義総括」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
第15回 最終プレゼンテーション
| 講義開催日 | 2011年1月18日 |
| 開催場所 | 立命館大学 びわこくさつキャンパス |
| 担当教員 | 嶋内 秀之 |
| 講義の内容 | 第12回・13回の各日程で、学生間で最も得票の多かった各一グループと、講師推薦グループによるプレゼンテーション。 ゲストとして、同志社大学のグループと、株式会社ECstudioの山本社長をお招きし、プレゼンテーション。山本社長は、TVを中心としたメディアの注目度が高く、執筆した書籍販売も好調な若手経営者。 本セッションは、モデル講座の助成を活用しユーストリームでの中継を行った。 |
| 担当教員所感 | USTREAMでの中継は、常時100人を超える接続があり、延べ700人超の視聴者となった。Twitterを経由して、アイディア、コメント、競合情報を得ることができた。何より、大きな注目を浴びる場を設定することで、トップグループが大きく伸びた。Twitterwを通じての情報収集、空間を越えた知の結合等の概念はすぐに構築できていないようであるが、今後の契機となるであろう。 |
| 使用教材等 | 講師嶋内作成 「#15:最終プレゼンテーション」 「ベンチャーキャピタルからの資金調達 -第二版-」 嶋内秀之・伊藤一彦 中央経済社 |
| 教材・配布資料、その他 | ![]() ![]() ![]() |
今後の講座実施に向けた示唆
| 今年度の成果・反省点 | 今期は中盤までは、全体の底上げを図ることを意図したシラバス設計を行った。昨年度と比べて、各グループ全体のプレゼンの質が高まり、教育効果は高かった点は大きな成果といえる。 一方で、ヒーロー的な学生、自信過剰の状態を生み出すことができなかった点は、「起業家の卵」を産むという点では、やや物足りなかった感もある。 しかしながら、実際にアントレプレナーシップを発揮するのは、必ずしも目立つ自分物ばかりではなく、しっかりした学びを受講者全員に提供することの方が重要であると考え、この点は評価したい。 |
| 来年度に向けての展望等 | Twitter、USTREAMを活用した講義は、予想以序に手間とコストを要したが、期待以上の反応を得ることができた。若年層が差異化を図れるポイントであり、ソーシャルメディアの有効活用は今後も継続していきたい。 ここ数年、学生のビジネスプランの業績計画の伸びの角度が小さくなっている。世の景気を反映してのことだと思われるが、学生発ベンチャーで、10年以上安定して業績を伸ばしている企業等をゲストに招くこと等により、スケールの大きなビジネスプランが自然にイメージでる講義設計としたい。 |






















