トップ > 起業家教育モデル講座事業 > 平成21年度 モデル講座実施報告 > 早稲田大学 『ケースによる技術ベンチャーの進化』

早稲田大学 『ケースによる技術ベンチャーの進化』

環境適応業として柔軟な技術経営戦略を採用する数十億から数千億円までの規模のトップリーダーシップの強い企業をケーススタディに、技術ベンチャーの進化を学ぶ。

教員名 松田修一 教授
学部・学科/研究科 大学院 商学研究科(ビジネス専攻)
対象 大学院生(社会人)

講座スケジュール

日程 日付 講座内容
平成21年
10月
3 ガイダンス:ケーステーマ設定(PDCAと企業の成長)
No.52「株式上場を成長戦略に活用した会社K社」
No.55「株式上場を活用できなかった会社T社」
10 日本電産(M&Aで技術事業領域を充実するモノづくり企業)
No.96「日本電産:進化するM&A戦略」
17 発表&整理:日本電産(M&Aで技術事業領域を充実するモノづくり企業)
24 キーエンス 高収益モデルの徹底したスマイルカーブビジネスと知財戦略
No.132「究極の高収益モデルを実現したキーエンス」
31 発表&整理:キーエンス(究極の高収益モデルを実現したキーエンス)(授業見学会)
平成21年
11月
7 アクセラテクノロジ 企業の知財と人財を活かす社内ベンチャー制度
No.194「富士通のスピンオフベンチャー:検索エンジンのアクセラテクノロジの進化」
14 日本ベンチャー学会へ希望者参加 (休講)
21 発表&整理: アクセラテクノロジ(企業の知財と人財を活かす社内ベンチャー制度)
27 早大アントレ研国際シンポジウム・ビジネスコンテスト参加
28 清華同方 産学官連携の中国・日本の現状と大学発ベンチャー
No.123「中国校弁企業:清華同方の創業、成長」
平成21年
12月
5 発表&整理:清華同方
12 アムジェン ボーン・グローバル企業と企業成長ステージ論
No.38「Amgen Inc.の成長の軌道:米国の制度が育てたバイオ医薬事業」
19 発表&整理:アムジェン シンバイオ製薬(株)吉田社長講演
平成22年
1月
9 ダイキン工業 破壊的イノベーションで世界を伺う
No.195「ダイキン工業株式会社:BtoC事業をエンジンとした空調世界戦略」
16 発表&整理:ダイキン工業
23 コア技術と顧客軸の2軸を操作した新事業展開手法
No.177「太陽光発電装置製造のトップメーカー:NPC」
29 発表&整理:同上

第1回 ガイダンス:ケーステーマ設定(PDCAと企業の成長) 

講義開催日 2009/10/03
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 ①第1回目授業であるので、「その他」に示す全体のスケジュールと、この授業の目的などを説明。なお、ケース発表の基本は、下記の目的にしたがって発表し、討議する。
 授業の目的: 1.志の高い起業家の思い
2.変革の成功と失敗の分岐点
3.継続的進化の仕組みづくり
4.会社が抱える課題
5.ケースで何が学べたか
 授業の進め方:1回目:基本的理論講義+討議開始(1週間かけてチームでブラシュアップ)
2回目:発表(PP15枚以内)+討議+整理+レポート(翌週提出)
 成果の提出:1.グループのPP:コピー(チーム名・構成メンバー・発表者)とWeb
2.個人レポート
②WBSビジネススクールのケース(下記)を使用して、PDCAの重要性を、リアルベースで学ぶ。「会社概要、経営環境、一般市場と選定市場、トップの思いとターゲット戦略、人材、計画、コンピュータ利用、業績、IPOの考え」を、「上場前5年、IPO時、上場後5年の10年軸」で流通業2社のデータを、全く同一テーマで整理している。IPOを成長の加速戦略と位置づけたPDCA重視の会社と、そうでない会社の経営方法の違いと、成長スピードが明確に違う。15分で両社の違いをチェックし、1つの相違点を参加者に発表させ、討議し、解説を加える。時間により、何人でも可能である。
使用教材 WBSビジネスケース
No.52「株式上場を成長戦略に活用した会社K社」
No.55「株式上場を活用できなかった会社T社」
教材・配布資料、その他 091003スケジュールガイダンス資料(早稲田大).pdf
091003講義風景(早稲田大).jpg

第2回 日本電産(M&Aで技術事業領域を充実するモノづくり企業)

講義開催日 2009/10/10
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 創業者永守社長が牽引する日本のモノづくり企業でもっとも活力のある日本電産を、ケースを活用して取り上げる。具体的なケースで討議する前に、企業の成長とは何か、いかなる方法によって達成するかを解説・討議する。特に、日本のいける過去のM&Aの成功・失敗事例を解説し、次の総論に入る。
①企業の成長
・量(売上、従業員数、資産総額)と質(利益、投資効率、新製品率)の拡大
・経済成長率以上の成長か否か、世界の同一業界の成長スピードとの関係
・企業の活力を失わない最低の成長指標は何か
②企業の持続的成長の方法
・新製品や新事業の持続的開発を、社内中心に行うか、社外資源を活用するか
・オープンイノベーションとクロースイノベーションの関係
この解説・討議の後、グループワークに入り、次のことを決定する。
① ケースの事前入手による読みこなしを前提
② いかなる特徴があるか、どのように発表の方向性の決定
③ 発表者の決定と1週間かけてのブラシュアップ
使用教材 WBSビジネスケース No.96「日本電産:進化するM&A戦略」
教材・配布資料、その他 091010講義風景(早稲田大).jpg

第3回 発表&整理:日本電産(M&Aで技術事業領域を充実するモノづくり企業)

講義開催日 2009/10/17
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 ケース発表・討議
グループワークの発表日である。各チーム(4チーム×4~5人)は、下記の手順で発表する。
①発表順位は、希望優先又はジャンケンで決定する。
②発表の重複を避けるため、先発発表内容は省略する。
③発表チームは、お思いをこめたチーム名を作成する。例えばTV社は、Technical Ventureの意
④チーム発表10分、10分質疑応答×4チーム、さらに残り時間総括解説を行う。
使用教材 WBSビジネスケース No.96「日本電産:進化するM&A戦略」
教材・配布資料、その他 091017第3回発表資料抜粋(早稲田大).pdf
091017講義風景(早稲田大).jpg

第4回 キーエンス 高収益モデルの徹底したスマイルカーブビジネスと知財戦略

講義開催日 2009/10/24
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 091024講義内容(早稲田大).pdf
使用教材 WBSビジネスケース No.132 「究極の高収益モデルを実現したキーエンス」
教材・配布資料、その他 091024講義風景(早稲田大).jpg

第5回 発表&整理:キーエンス(究極の高収益モデルを実現したキーエンス)(授業見学会) 

講義開催日 2009/10/31
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 ケース発表・討議
経産省「大学・大学院起業家教育推進ネットワーク」の授業見学会の日でもあったので、次のように、若干いつもと異なる方法となった。
①チーム発表は2チームとした。発表チームは、最も発表したかったチームとケースでも挙げられているコンペチターからのなぜキーエンスが高収益かに力点を置いた学生チームとである。
②後半のチーム発表内容には、具体的な製品のコンペの状況なども含まれていたので、データは発表限りとした。通常は、各チームのファイルは、参加者共有とする。
③学生にはベンチャー社長もいるが、ここに営業をかけているキーエンスの営業マンで、この社長には会うことができなかったが、この授業に初めて営業マンに声をかけ、同席することを認めた。発表に対して営業マンにコメントを求めた。
④見学会参加者から、授業やキーエンスへの活発なコメントがあり、松田の通常の授業よりはるかに、「進化した」授業が行われたことを感謝いたします。
使用教材 WBSビジネスケース No.132 「究極の高収益モデルを実現したキーエンス」
教材・配布資料、その他 091031第5回発表資料抜粋(早稲田大).pdf
091031講義風景(早稲田大).jpg

第6回 アクセラテクノロジ 企業の知財と人財を活かす社内ベンチャー制度

講義開催日 2009/11/7
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 起業の活性化手法の中に、社内人材を含む経営資源をいかに有効に活用するかの方法論で社内ベンチャー制度がある。米国の例えばIBMのようにビジネスドメインが明確な企業は、メインに該当しない事業は手がいけないことが明確である。社内提案を拒否したためにSAPのような企業がスピンオフ型で生まれている。日本では、本業か非本業かが不明確で、業績が悪化期に、人材流出を食い止める意味も含めて守りの社内ベンチャー制度が多く生まれている。日本のバブルが崩壊した1995年から数年間、経団連や同友会で、「新産業・新事業創出委員会」が生まれ、多くの大企業でこの制度が採用された。現在、当時の思想を活かし残っている企業は、富士通やパナソニックという一部に企業のみである。参加学生の所属する企業で、いかなる状況下で過去このような動きがあったかを質問しながら、富士通のケースであるアクセラテクノロジーの発表に向けてのグループワークに入った。
使用教材 WBSビジネスケース No.194「富士通のスピンオフベンチャー:検索エンジンのアクセラテクノロジの進化」
教材・配布資料、その他 091107講義風景(早稲田大).jpg

第7回 発表&整理: アクセラテクノロジ(企業の知財と人財を活かす社内ベンチャー制度)

講義開催日 2009/11/21
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 ケース発表・討議
会社の新製品開発や新規事業を社内の経営資源を活用して実行するとき、開発プロジェクトという社内組織や、非本業の場合には社内ベンチャーを活用することがある。富士通の他社と違うのは、内部支援の甘えを断ち切り、社外のベンチャーキャピタルの投資があるこという前提条件がある。4チームの発表には、多くの学生であるサラリーマンに発表固有の、厳しすぎるという見解も多く見受けられた。
また、日本の企業で過去50年間を見ると、当初の事業を全く変更した企業も多い。そのときの新規事業は、非本業であったが、何がコア技術であったかを理解させながら、自身のキャリアは自身の意思で決定するための、スピンアウト、スピンオフ、社内ベンチャー、カーブアウト(MBOを含む)の違いの、成功事例と失敗事例をまとめとして話した。
使用教材 WBSビジネスケース No.194「富士通のスピンオフベンチャー:検索エンジンのアクセラテクノロジの進化」
教材・配布資料、その他 091121第7回発表資料抜粋(早稲田大).pdf
091121講義風景(早稲田大).jpg

第8回 清華同方 産学官連携の中国・日本の現状と大学発ベンチャー

講義開催日 2009/11/28
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 091128第8回講義内容(早稲田大).pdf
使用教材 WBSビジネスケース No.123「中国校弁企業:清華同方の創業、成長」
教材・配布資料、その他 091128講義風景(早稲田大).jpg

第9回 発表&整理:清華同方

講義開催日 2009/12/5
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 ケース発表・討議
講師に日中架け橋ビジネスを展開している松田ゼミOBのチャイナウエイ社長イン氏を呼んでいたが、日本使節の窓口業務と重なり、来日できなくて、残念であった。日本の大学のダイナミズムに欠けることを気にしている発表者から、ケース検討以外に、日本の大学への提案も発表された。また、ケースに触れたように、大学発ベンチャーが上場し、市場での自由競争に晒されるときの問題や課題がめいかくになった。また、中国ビジネスと日本ビジネスの違いによる大学発ベンチャーの業種や経営陣の違いを明確にしつつ、日本の大学よ、しっかりせい!とのお叱りも受けた。
使用教材 WBSビジネスケース No.123「中国校弁企業:清華同方の創業、成長」
教材・配布資料、その他 091205第9回発表資料抜粋(早稲田大).pdf
091205講義風景(早稲田大).jpg

第10回 アムジェン ボーン・グローバル企業と企業成長ステージ論

講義開催日 2009/12/12
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 バイオ技術が創薬に活用され始めて約30年が経つ。この間、大型一般新薬は少なく、その多くがバイオ系となった。薬の開発には、市場に出すまで10~20年かかり、その間成功新薬の直接投下資金でも200億円以上必要とする。新薬の化合物発見から市場への上市までの成功確率は1万分の一という、最もリスクの高い産業である。世界3000社あるバイオベンチャーの約1割がIPOしているが、利益が出ている企業は30社という、ベンチャーがIPOに成功しても、大企業に買収されることが多い。しかし、人類の健康を維持し、国家の健康医療費をコントロールする重要な産業である。
世界のバイオベンチャーとして、2社目にIPOを果たし、現在世界の製薬企業トップ10となっている米国アムジェン社のケースを使って、生まれながらにしてグローバル企業を目指しているベンチャーの企業成長の進化を学ぶグループワークに入った。
使用教材 WBSビジネスケース No.38「Amgen Inc.の成長の軌道:米国の制度が育てたバイオ医薬事業」
教材・配布資料、その他 091212講義風景(早稲田大).jpg

第11回 発表&整理:アムジェン シンバイオ製薬(株)吉田社長講演

講義開催日 2009/12/19
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 091219第11回講義内容(早稲田大).pdf
使用教材 WBSビジネスケース No.38「Amgen Inc.の成長の軌道:米国の制度が育てたバイオ医薬事業」
教材・配布資料、その他 091219第11回発表資料抜粋(早稲田大).pdf
091219講義風景(早稲田大).jpg

第12回 ダイキン工業 破壊的イノベーションで世界を伺う

講義開催日 2009/1/9
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 2010年が始まり、1月4日からの1週間における各業界の新年会懇親会や、環境関係ベンチャー(電気自動車2タイプ)とのミーティングにおける印象から授業に入る。
ある業界の新年会の挨拶で、大臣及び副大臣が5人挨拶されたが、日本が若返り、変わりつつあることを実感した。電気自動車の原理は、エンジンからモーターに変わり、部品点数が半減し、環境に優しいことは共通である。しかし、ハイブリッドカーでの車体形態に付き強度も含めたデファクトを決めようとの動きが、現状固定をもくろむのであれば、若干リードしている次世代の日本の開発を阻害するものであるとの話をした。
さて、世界市場のシェアをいかに確保するかにつき、C.K.プラハラードのBOP(ボトム・オフ・ピラミッド)ビジネス議論がある。日本の既存企業は、ここに挑戦することを失敗してきた。半導体、液晶、携帯電話しかりである。より高機能付与という技術研究開発者の夢を追い、狭い市場に過当競争を仕掛け、本来顧客が求める品質・価格・時間という概念に注視すべきことを見失ってきた。中国やインドという急成長市場に、今から単独で市場参入を仕掛けるのは遅すぎる。しかし、世界トップの技術を持つと自負している企業が、いかに中国に参入するか、のケースを取り上げる。ダイキン工業が、ここにいたるまで、市場に合わせた生産技術の開発を行い、将来をにらんだ戦略をとっているかを討議することを指示した。この際、採用された戦略は、BOP以外にいかなる理論が基本にあるかも検討すること。
使用教材 WBSビジネスケース No.195「ダイキン工業株式会社:BtoC事業をエンジンとした空調世界戦略」
教材・配布資料、その他 100109第12回講義風景(早稲田大).jpg

第13回 発表&整理:ダイキン工業

講義開催日 2009/1/16
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 100116第13回講義内容(早稲田大).pdf
使用教材 WBSビジネスケース  No.195「ダイキン工業株式会社:BtoC事業をエンジンとした空調世界戦略」
教材・配布資料、その他 100116第13回発表資料抜粋(早稲田大).pdf
100116第13回講義風景(早稲田大).jpg

第14回 コア技術と顧客軸の2軸を操作した新事業展開手法

講義開催日 2010/1/23
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 100123第14回講義内容(早稲田大).pdf
使用教材 WBSビジネスケース  No.177「太陽光発電装置製造のトップメーカー:NPC」
教材・配布資料、その他 100123第14回講義風景(早稲田大).pdf

第15回 発表&整理:エヌ・ピー・シー   

講義開催日 2010/1/29
担当教員 松田修一教授
開催場所 早稲田大学 11号館 902教室
講義の内容 100129第15回講義内容(早稲田大).pdf
使用教材 WBSビジネスケース  No.177「太陽光発電装置製造のトップメーカー:NPC」
教材・配布資料、その他 100129第15回講義風景(早稲田大).pdf