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講義実績詳細

株式会社フォーバル 大久保秀夫 代表取締役会長兼社長

日時:2010年7月6日(火) 9:00~10:30
講義タイトル:「成功する決断、失敗する決断」
大学・大学院名:獨協大学 経済学部
講義名・講座名: ベンチャービジネス論a
担当教員名:上坂卓郎 教授
受講対象者:経済学部学生(2~4年生)
受講人数:190人

講義レポート

講義の内容:
講師が起業の決断を行うまでを詳しく触れられ、そのあと現在の会社の事業展開になった契機について言及された。事業の経済性より社会性に重点を置くべきと強調されていた。

学生の反応、本プログラムが有益であった点:
講演では、とにかく最初から最後まで熱い語り口で迫力があり、早朝にも関わらず、すべての学生が熱心に聞き入る状況であった。毎回の担当教員の講義とは異なり、経営者としての長い経験に裏打ちされた現実的かつ説得力のある内容であったので、学生には座学にない貴重な経験となった。勇気づけられたという意見が多かった。詳しくは別添の一部学生の感想を参照いただきたい。

学生へのアンケート結果

フォーバル大久保秀夫会長の獨協大学「ベンチャービジネス論」特別講義感想文 (2010/07/06)
経済学部2年 男子
 とても貴重かつ興味深いお話でした。実際に会社を起業した経営者のお話ということで、自分にとってもためになるお話を伺えるだろうと、講義前から期待を高めていました。
講義では「成功する決断・失敗する決断」と題し、大久保秀夫会長の55年に渡る長き人生の決断についてお話しいただきました。
 まず、大久保会長に対する自分の感想ですが、とてもエネルギッシュな印象を人に与える方だと感じました。ハキハキ話し、身振りも激しく、聞き手を引き付ける能力がありました。その大久保会長から放たれる一言ひとことには力があり、説得力がありました。
 大久保会長は幼少時に事故に遭い、医者にもう二度と歩けないだろうと宣告されたそうです。しかし、会長は「絶対歩いてみせる」と決断したそうです。その強い決断力は医学的には不可能と宣告された肉体を突き動かし、6年間で完璧に歩けるようになったのです。 自分はその決断力に驚愕しました。もう二度と歩けないと宣告されたにもかかわらず、自分が歩くと決めたら歩く。その考え方は常人には不可能かもしれません。常識で考えれば、もう二度と歩けないと決めつけられたのに、大久保会長の決断力はその常識さえも打ち破ったのです。
 大久保会長が人生で初めて「逃げる決断」をしたのが大学受験だとおっしゃっていました。そして、自分に対する初めての敗北感を感じたそうです。しかし自分は、大久保会長の成功は失敗の決断も経験しているからこそ起こり得たものだと思います。きっとこの時感じた敗北感から、もう二度と「逃げの決断」はしない、と決断されたのでしょう。それからの大久保さんの決断は勝負志向で、挑戦に満ちたものばかりです。
 2年で司法試験合格を目指したり、納得いかない就職先を辞めたり、起業を決断したりと、全て大久保さんの人生にとって重要な決断ばかりです。会長の起業はしっかりとした動機に裏付けされて行われた決断であって、それはすなわち成功に繋がる決断であったということです。また稼ぎたいから起業したのではなく、社会を変えたいから起業したと言われていました。この社会性を重視した考え方こそが大久保さんの起業が成功した理由なんだと思います。
 大久保会長が今でも成長し続ける企業のトップでいるのは考え方が社会性→独自性→経済性を貫いているからでしょう。今の日本の起業家教育に必要なのはこういった考え方ではないでしょうか。大久保会長の哲学には、現代企業の経営者にも未来の企業家にも見習うべき点が多数存在していると思いました。
経済学部3年 男子
 今回は、株式会社フォーバルの代表取締役会長の大久保秀夫さんのお話を聴かせて頂きました。大久保さんの語り口調は、とても優しく説得力がありました。それも、大久保さんが私たちに合わせて話を噛み砕いて、丁寧にお話になられたからだと思います。
 講義が始まってすぐに、今回のキーワードの「決断」についてのお話がありました。「日々の生活の中には、決断することが多々ある。人生は決断の連続である。」とおっしゃっていました。幼少期には大きな事故に遭い、医者からも残酷な通告をされたにもかかわらず、自身の決断によりその苦難を克服し歩けるようになったお話を聴き、諦めないことの大切さがわかりました。また、諦めないことで意志の強い決断ができるようになれるのではないかと大久保さんを見てそう感じました。
大学を卒業後は、典型的な日本的企業と外国的企業の両方の勤務を経験され、仕事は成功しているにも関わらず、人に関する不条理を目の当たりにして起業の決断をされています。一般の起業家の方は、成功し恵まれた職場からはなかなか起業の決断をされないと思います。しかし、大久保さんは「人を大事にしない企業は潰れる」という信条のもと起業されています。ここに、大久保さんの熱い想いを感じ、私自身も感銘を受けました。
ここ近年の日本の企業からは、経済性を重視したどこか機械的な人への対応を感じていました。大久保さんの信条は、従来の日本企業が持っている「人を育成する」といった良い部分をご自身の会社経営哲学にされている点だと思いました。
 起業後は、ソフトバンクの孫正義社長と共に都銀を全部回ったお話や、偽名を使ってまで大手電気メーカーに電話し交渉し続けるという話には、大久保さんの飽くなき執念や強烈な熱意を感じました。ここにも諦めないことの重要性が感じられました。また事業における「社会性」の大切さが理解できました。起業は、社会性を第一に経営していれば成功する、経済性を重視しすぎると失敗するといわれています。本来、当たり前のようですが、これをきちんと認識し実行することは大変難しいことのように思います。ですから、ベンチャー企業の成功率はセンミツと呼ばれるほど低いのだと再認識させていただきました。
 今回は、大久保さんのお話を聴きビジネスの観点から大いに学ぶべきことがあり、また、一人の人としても学びたいことが数多くありました。お話ありがとうございました。